
くるくると回りながら削り出されていく
やさしいカタチ。
今日は福岡の工房「STAND」から届いた、
木のこものたちをご紹介します。

19世紀ごろから、
イギリスやヨーロッパなどで
家具や小さな道具として
暮らしの中に息づいてきた挽物(ひきもの)。
木を回しながら削り出していく、
ろくろの技術です。
STANDのこものたちも、
そんな伝統的な技法をもとに生まれています。

STANDの原点は、ろくろ技法による代表的な椅子、
ウィンザーチェアを手がける家具工房にあります。
「家具制作の過程で生まれる端材を
何かに活かせないだろうか。」
そんな想いから生まれたこものたちには、
職人の木を大切にするきもちとともに
時代を超えて受け継がれてきた
静かで、普遍的な美しさがそっと宿っています。
心ほどける、やさしい存在感。


箱を開けた瞬間、ふわりと爽やかな香りが広がります。
ひとつの木の塊から挽き出された
優美な曲線。
手に取ると、なめらかで心地よい質感が
伝わってきます。
洗練されつつも、どこか懐かしい
ろくろによって生み出されるそのかたちからは、
時を経たもののような
静かでやわらかな存在感があります。


そのまま飾っておくだけでも美しい
壁掛けのフラワーベース。
思い思いに季節の花を挿すのも楽しい。


▲ランダムに巻かれた真鍮のバーがおもしろいモビール。
▲置き型のモビール。
ゆらゆらと揺れるモビールは、
軽やかで、自由で、どこかのびやか。
風をまとって、くるくると表情を変えます。
ふわりと浮かんでいるような浮遊感も心地よく、
見ているだけで心がほどけていきます。
「眺めていたくなるような美しさ、
自然の風景を見て癒されるような感覚を表現したい。」
職人の奥津さんは、制作で大切にしている想いを
そんなふうに話してくれました。
その想いが、作品のなかに
そっと息づいているように感じます。
飾る、使う、育つたのしみ。




吊るしたり、並べたり。
ドライフラワーを添えたり、挿したり。
オブジェとして自由に飾る楽しみ。
ディフューザーとして使うときは
木にそのままオイルを垂らして。
ほのかな香りがふわりと広がります。
オイルが染み込むにつれて、
色合いも少しずつ変化していきます。
※ディフューザーとしてお使いいただけるのは、
無塗装のもののみとなります。

右は、1年半前から使用している
私物の吊り下げディフューザー。
ディフューザーとして使ったあと、
天然のクリアオイルでメンテナンスし、
いまはオブジェとして飾っています。
2つとも、材は同じクスノキ。
届いてすぐは左のものとほぼ同じ色味でしたが、
オイルを染み込ませると木目が際立ち、
また違った表情が現れてきました。
今では、こんなにも味わい深い色合いに変化しています。
経年変化が楽しみなのは、木だけではありません。
ディフューザーの牛革のロープや、
モビールの真鍮なども同じように、
時間とともに表情を深めていきます。
素材がゆっくりと育っていく、
その時間もまた、楽しみのひとつです。
印象のちがう ふたつの色合い。


今回、印象の異なる2色の色合いで
制作していただきました。
深いブラウンの塗装は
クラシカルな空気を思わせるような
ちょっぴり重厚感のある佇まい。
シックな雰囲気で
古い家具や雑貨たちとも相性抜群です。


無垢そのままのナチュラルな色味には
爽やかさと清潔感が。
洗面所やお手洗いなど
すっきりとした空間にもよく合いそうです◎
無塗装のものはすべて
ディフューザーとしてご使用いただけます。
お好きな香りを、ぽちっと垂らして、
ふわりと広がる余韻を楽しんでみてください。
ー
「できるかぎり国産材を使用したい」
という工房の想いから、
今回のこものたちにはすべて
国産のクスノキが使われています。
それぞれの木が持つ個性を生かしながら、
ひとつひとつ丁寧に手作業で削られてゆく。
だから、同じように見えるかたちも
よく見ると少しずつ違うおもしろさがあります。
シンプルなデザインが増え、
機械によって同じものがいくつも
生み出される時代のなかで、
ひとの手によって削り出された
繊細な線となめらかな曲線。
想像しながら眺めていると
とても贅沢な気持ちになります。
暮らしのなかに
やさしい変化を添えてくれる
STANDのこものたち。
春のインテリアに
そっと取り入れてみませんか?
<STAND>
家具工房から生まれたウッドクラフトブランド。
工房で職人が手づくりしてきたウィンザーチェアにインスピレーションを受け、伝統のロクロ技術と端材を活かしたウッドクラフトをつくり始める。
職人・デザイナー
奥津 光広
1968年 神奈川県横浜市生まれ
1990年〜2009年 電気機器メーカーにてオフィス用電話機〜携帯電話機の筐体設計業務に従事。
2009年 義父である九州産業大学名誉教授・山永耕平に家具制作及び木工技術を学ぶ。
2010年 FDY工房を設立し代表となり、FDY家具デザイン研究所の実験工房にて家具の制作・販売を始める。
2016年 ブランドとしてSTANDの商品を制作開始。
職人・デザイナー
奥津 実布子
1982年 福岡県福岡市生まれ
2005年 東京造形大学 卒業 アクセサリーデザイン、制作を経て主に木工旋盤の技術を学ぶ。